南北朝時代の名工・越中国郷義弘実子「在銘刀・ 越前国藤原為継 」甲種特別貴重刀剣・薫山先生鞘書きあり

「為継」は、天下の三名工とされる「吉光」「正宗」「郷」その中の郷義弘の子で、則重に師事したと伝えられている刀工で有るる。銘文に延文二年及び応安二年紀で「越前国藤原為継」銘のものがあり、応安二年紀には「濃州住藤原為継」銘があることから、応安二年より同七年の間に越前より美濃に移住したことがわかる。
「備前長船兼光」らと国は違えど、活躍時期が同時期の南北朝時代延文頃であり、姿は豪壮なものが多く、その多くは磨上げられて無銘となっている。
作風は板目鍛えに大杢目交じり、地景太く入り、地沸厚くつく。刃文は小湾れ調に互の目交じり、沸足太く入り、沸匂深く、刃中砂流し頻りにかかり、金筋入るなど多彩な働きを見せる。本刀は南北朝時代延文頃の作と思われ、地金は板目肌に杢が交じり、地景が入った鍛えに地沸がつき、丁子刃に、金筋、砂流しがかかる。帽子尖って返り、茎には「為継」の二文字が幾星霜に耐えよく残っている。甲種特別貴重刀剣認定書が附属し、鞘には薫山先生の鞘書きがございます。

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長さ・・・・68.5 ｃｍ
元幅・・・・約 2.9 ｃｍ
先幅・・・・約 1.9 ｃｍ
元重・・・・約 6.6 ｍｍ
先重・・・・約 4.9 ｍｍ
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